物づくりにまつわる物語

Natalijaナタリア

テープやリボンなどの様々な素材をステッチで縫い付ける手法を「コード刺繍」といいます。古くはヨーロッパのエンブレムにも用いられた立体感のある仕上がりが特徴の刺繍です。インドでは現在もなお、この刺繍技術が残っており、まるで絵を描くように、熟練の職人たちが古い刺繍ミシンを使い、1点1点、フリーハンドで刺繍を施します。この‘Natalija’は、コード刺繍の力強くも繊細な美しさを表現したシリーズです。

刺繍図案は、地層にのみ込まれた貝殻や植物など様々に絡み合う自然の生きものたちをイメージして、書き起こしました。生地はオーガニックコットンを使用し、独特のシボ感やネップの風合いが残る、インドならではのしっかりとした平織りに仕上げています。

夏の間の1枚着としてはもちろん、春先や秋口には、ニットやカットソーとの重ね着にもお使いいただけます。おおらかで自由な手仕事ならではの美しさを、ご堪能いただければ幸いです。

テープやリボンなどの様々な素材を
ステッチで縫い付ける手法を「コード刺繍」といいます
古くはヨーロッパのエンブレムにも用いられた
立体感のある仕上がりが特徴の刺繍です
インドでは現在もなおこの刺繍技術が残っており
まるで絵を描くように熟練の職人たちが古い刺繍ミシンを使い
1点1点フリーハンドで刺繍を施します
この‘Natalija’はコード刺繍の力強くも繊細な美しさを表現したシリーズです

刺繍図案は地層にのみ込まれた貝殻や植物など
様々に絡み合う自然の生きものたちをイメージして書き起こしました
生地はオーガニックコットンを使用し独特のシボ感やネップの風合いが残る
インドならではのしっかりとした平織りに仕上げています

夏の間の1枚着としてはもちろん
春先や秋口にはニットやカットソーとの重ね着にもお使いいただけます
おおらかで自由な手仕事ならではの美しさをご堪能いただければ幸いです

Francesフランシス

インドの民族衣装で目にする、伝統的な技法のブロックプリントは、その歴史を紀元前にまで遡るといわれます。手彫りの木版を用いて、生地にインクを押し付けていく、いわゆる版画のような技法で、複雑な柄を出すためには、幾重にも木版で色を重ねる必要があり、非常に手間のかかるプリントです。ブロックプリント発祥の地であるラジャスターン州の州都・ジャイプールにはかつて多くの職人がいましたが、精緻を凝らした木版の製作は非常に難しく、年々、跡継ぎが減っているのが現状です。この‘Frances’は、その歴史と技術を現代に継承し、新たな時代へ繋ぐシリーズです。

プリント図案は、植物と一体化し堆積していく地層や長い年月をかけて出来上がる結晶をイメージし、3種類を書き起こしました。これらの図案を表現するために、新たに12もの木版を彫り、1色ずつプリントを施しています。生地にはインド製の綿素材を使用し、中綿を入れてキルティングを施しました。

柄と柄のつなぎ目が美しいことは、熟練の手仕事の証明です。経年変化による色味の変化も楽しんでいただければ幸いです。

※このシリーズは、生地の状態で3度洗いし色止めを施しておりますが、洗濯の際は単独の手洗いを推奨いたします。また、濡れた状態での他のものへの色移りにもご注意ください。

インドの民族衣装で目にする伝統的な技法のブロックプリントは
その歴史を紀元前にまで遡るといわれます
手彫りの木版を用いて生地にインクを押し付けていくいわゆる版画のような技法で
複雑な柄を出すためには幾重にも木版で色を重ねる必要があり
非常に手間のかかるプリントです
ブロックプリント発祥の地であるラジャスターン州の州都・ジャイプールには
かつて多くの職人がいましたが精緻を凝らした木版の製作は非常に難しく
年々跡継ぎが減っているのが現状です
この‘Frances’はその歴史と技術を現代に継承し新たな時代へ繋ぐシリーズです

プリント図案は植物と一体化し堆積していく地層や
長い年月をかけて出来上がる結晶をイメージし3種類を書き起こしました
これらの図案を表現するために新たに12もの木版を彫り
1色ずつプリントを施しています
生地にはインド製の綿素材を使用し中綿を入れてキルティングを施しました

柄と柄のつなぎ目が美しいことは熟練の手仕事の証明です
経年変化による色味の変化も楽しんでいただければ幸いです

※このシリーズは生地の状態で3度洗いし色止めを施しておりますが
洗濯の際は単独の手洗いを推奨いたしますまた濡れた状態での他のものへの色移りにもご注意ください

Jeanneジャンヌ

生地に刺繍を施し、その刺繍の内側を切り抜いてレース模様を作る手法を「カットワーク」といいます。現代では一般的な刺繍方法の1つであるこの刺繍を、大胆な図案と大きさで作りこみ、希少なリバーレースと掛け合わせて表現しました。この‘Jeanne’は、対極的なレースの魅力を、重ねて引き出しあったシリーズです。

掛け合わせに用いているリバーレースは、19世紀初頭にイギリスで開発された100年以上の歴史をもつボビンレース機から生まれます。人の手で、1本1本糸をかけた5,000枚ものボビンから紡がれる姿には、柔らかな風合いと温かな美しさが宿ります。このリバーレースに合わせて、地層に眠る貝殻や草花をイメージした、オリジナルの図案のカットワークを作成しています。

生地には、適度な張りと美しい光沢感を持ち合わせるインド製のレーヨン綿の素材を使用しています。

生地に刺繍を施しその刺繍の内側を切り抜いてレース模様を作る手法を
「カットワーク」といいます
現代では一般的な刺繍方法の1つであるこの刺繍を大胆な図案と大きさで作りこみ
希少なリバーレースと掛け合わせて表現しました
この‘Jeanne’は対極的なレースの魅力を重ねて引き出しあったシリーズです

掛け合わせに用いているリバーレースは19世紀初頭にイギリスで開発された
100年以上の歴史をもつボビンレース機から生まれます
人の手で1本1本糸をかけた5,000枚ものボビンから紡がれる姿には
柔らかな風合いと温かな美しさが宿ります
このリバーレースに合わせて地層に眠る貝殻や草花をイメージした
オリジナルの図案のカットワークを作成しています

生地には適度な張りと美しい光沢感を持ち合わせる
インド製のレーヨン綿の素材を使用しています

Luisaルイーズ

珠(Bead)をつないだように見えることから、「Beading」と呼んでいるステッチは生地と生地の間に厚紙を入れて縫製したのち、その紙を抜き取ることでステッチだけを残す、とても手間暇のかかる手仕事のひとつです。この繊細なステッチに、手仕事でしか折れない様々な巾のタックを、贅沢に組み合わせて表現しました。この‘Luisa’は、Pheetaを特徴づける大胆なピンタックが主役のシリーズです。

004コレクションでも展開したこちらのシリーズを、今回はボトムのデザインで作成しました。パンツの両脇やスカートのフロントに、長い距離のタックを配することでシルエットの美しさを引き立てています。タックを全面にあしらったポケットの縁には、配色でBeadingを施しています。生地には、しっかりとした厚みのあるインド製の綿のツイル素材を使用しました。タックの距離が長くなればなるほど、生地が厚くなればなるほど1本1本タックを折り、直線で縫い進めていくには、高い技術と労力を要します。

熟練の職人技術が光る1枚を、ぜひご堪能くださいませ。

珠(Bead)をつないだように見えることから「Beading」と呼んでいるステッチは
生地と生地の間に厚紙を入れて縫製したのちその紙を抜き取ることで
ステッチだけを残すとても手間暇のかかる手仕事のひとつです
この繊細なステッチに手仕事でしか折れない様々な巾のタックを
贅沢に組み合わせて表現しました
この‘Luisa’はPheetaを特徴づける大胆なピンタックが主役のシリーズです

004コレクションでも展開したこちらのシリーズを
今回はボトムのデザインで作成しました
パンツの両脇やスカートのフロントに長い距離のタックを配することで
シルエットの美しさを引き立てています
タックを全面にあしらったポケットの縁には配色でBeadingを施しています
生地にはしっかりとした厚みのあるインド製の綿のツイル素材を使用しました
タックの距離が長くなればなるほど生地が厚くなればなるほど
1本1本タックを折り直線で縫い進めていくには高い技術と労力を要します

熟練の職人技術が光る1枚をぜひご堪能くださいませ

Katieケイティ

インドではその気候から、羊毛を着る文化が少なくウール素材の調達は難しい状況があります。その中でも、パキスタン国境付近の都市アムトリサルでは100年前から変わらない織機で、ウールを織る文化が引き継がれています。この‘Katie’は、インドならではのウール素材の心地良さと、手仕事の温かな美しさを堪能していただけるシリーズです。

素材は、インドではあまり作られないしっかりとした厚みのウールに織り上げています。手仕事には、「Beading」と呼ぶ繊細なステッチワークや、生地を両端から力を加え引き延ばすことでCord(ひも)状に丸め手刺繍で止めていく「Cording」と呼んでいる刺繍技術も使用しました。また、今回初めて作成したストールには、1点1点手作業でフリンジを作成し、古くからインドの民族衣装などで使われる「Zari」と呼ばれる金糸やチャームを用いて、装飾を施しています。

素材の柔らかな美しさと共に、伝統的な手仕事の温もりも実感いただければ幸いです。

インドではその気候から羊毛を着る文化が少なく
ウール素材の調達は難しい状況があります
その中でもパキスタン国境付近の都市アムトリサルでは
100年前から変わらない織機でウールを織る文化が引き継がれています
この‘Katie’はインドならではのウール素材の心地良さと
手仕事の温かな美しさを堪能していただけるシリーズです

素材はインドではあまり作られない
しっかりとした厚みのウールに織り上げています
手仕事には「Beading」と呼ぶ繊細なステッチワークや
生地を両端から力を加え引き延ばすことでCord(ひも)状に丸め
手刺繍で止めていく「Cording」と呼んでいる刺繍技術も使用しました
また今回初めて作成したストールには1点1点手作業でフリンジを作成し
古くからインドの民族衣装などで使われる
「Zari」と呼ばれる金糸やチャームを用いて装飾を施しています

素材の柔らかな美しさと共に伝統的な手仕事の温もりも実感いただければ幸いです

Grayグレイ

幾何学柄のような四角いモチーフのタックや、3mm以下の繊細なピンタックなど手仕事でしか折れない巾や柄のタックを、ふんだんにあしらいました。どれも機械では表現できない、細やかな美しさが魅力です。この‘Gray’は、繊細なタックの重なりが生み出す優美さを、体感いただけるシリーズです。

タックの美しさにかなうよう、首周りのボリュームは、5-6倍もの分量の生地を手作業でギャザーとタックを寄せることで作り上げています。贅沢に使用した生地のボリュームは、シャーリングゴムで1点ずつ縫い留め、袖や身頃に立体感のある美しいシルエットを生み出しています。

素材には、一年を通して着用できる滑りが良いレーヨン混の、しっかりとしたツイル素材を使用しています。

手仕事ならではのタックが紡ぐ、緻密な華やかさを纏うことで、内面に宿る美しさを引き出してくれる一着です。

幾何学柄のような四角いモチーフのタックや3mm以下の繊細なピンタックなど
手仕事でしか折れない巾や柄のタックをふんだんにあしらいました
どれも機械では表現できない細やかな美しさが魅力です
この‘Gray’は繊細なタックの重なりが生み出す優美さを体感いただけるシリーズです

タックの美しさにかなうよう
首周りのボリュームは5-6倍もの分量の生地を
手作業でギャザーとタックを寄せることで作り上げています
贅沢に使用した生地のボリュームはシャーリングゴムで1点ずつ縫い留め
袖や身頃に立体感のある美しいシルエットを生み出しています

素材には一年を通して着用できる
滑りが良いレーヨン混のしっかりとしたツイル素材を使用しています

手仕事ならではのタックが紡ぐ緻密な華やかさを纏うことで
内面に宿る美しさを引き出してくれる一着です

Hareyハリー

淡く幻想的な霧、繊細な水の泡、強く激しい雨など、水は様々な姿に変容します。この‘Harey’は、自在な水の様態を表現したシリーズです。

素材の透けや軽やかさを活かし、たっぷりとしたシルエットに仕上げました。生地は、インド製ならではの織り密度が甘く、柔らかで薄い綿ボイル素材を使用しています。そこに、天然ののり付け加工を施すことで、独特の張り感をもたせて仕上げました。着用と洗濯を繰り返す中で、生地ののり付けが少しずつ落ち、経年変化により、しなやかに変容するその過程を楽しんでいただければ幸いです。

珠(Bead)をつないだように見えることから、「Beading」と呼んでいるステッチや、古くからインドの民族衣装などに使われる、「Zari」と呼ばれる金糸をステッチに使用し、大きな身頃の中にキラリと光る、繊細な手仕事を散りばめています。

また、毎シーズン定番でお作りしているTrinityシリーズと同様に、今回のコレクションからHareyシリーズも、素材の糸をオーガニックコットンに変更しています。

淡く幻想的な霧繊細な水の泡強く激しい雨など水は様々な姿に変容します
この‘Harey’は自在な水の様態を表現したシリーズです

素材の透けや軽やかさを活かしたっぷりとしたシルエットに仕上げました
生地はインド製ならではの織り密度が甘く
柔らかで薄い綿ボイル素材を使用しています
そこに天然ののり付け加工を施すことで独特の張り感をもたせて仕上げました
着用と洗濯を繰り返す中で生地ののり付けが少しずつ落ち
経年変化によりしなやかに変容するその過程を楽しんでいただければ幸いです

珠(Bead)をつないだように見えることから「Beading」と呼んでいるステッチや
古くからインドの民族衣装などに使われる「Zari」と呼ばれる金糸をステッチに使用し
大きな身頃の中にキラリと光る繊細な手仕事を散りばめています

また毎シーズン定番でお作りしているTrinityシリーズと同様に
今回のコレクションからHareyシリーズも
素材の糸をオーガニックコットンに変更しています

Veraベラ

肌着のように身に纏え、気軽に手入れでき、汎用性の高い1枚を目指しました。この‘Vera’は、まるでニットのように伸びやかで、着心地がよく、第二の肌を目指したシリーズです。

素材は、薄地の綿にポリウレタンを引き揃えて生地からを織りあげることで、布帛でありながらも、ニットのような伸縮性と柔らかさを実現しました。シワも気にならず、ご家庭でお手入れしやすいことはもちろん通気性が良いことから、夏場でも蒸れにくくにご着用いただけます。

トップスの袖山には大胆なタックを配し、スカートは裾に向かって絞まったIラインのシルエットを用いるなど、簡素なデザインの中にも、1枚でも引き立つディティールを取り入れています。また、ディテールが際立ったPheetaのこれまでのアイテムにも溶け込むよう、重ね着としての使いやすさも重視して作成しています。

様々な着こなしで、日常的に身に纏ってご愛用いただければ幸いです。

肌着のように身に纏え気軽に手入れでき汎用性の高い1枚を目指しました
この‘Vera’はまるでニットのように伸びやかで着心地がよく
第二の肌を目指したシリーズです

素材は薄地の綿にポリウレタンを引き揃えて生地からを織りあげることで
布帛でありながらもニットのような伸縮性と柔らかさを実現しました
シワも気にならずご家庭でお手入れしやすいことはもちろん
通気性が良いことから夏場でも蒸れにくくにご着用いただけます

トップスの袖山には大胆なタックを配し
スカートは裾に向かって絞まったIラインのシルエットを用いるなど
簡素なデザインの中にも1枚でも引き立つディティールを取り入れています
またディテールが際立ったPheetaのこれまでのアイテムにも溶け込むよう
重ね着としての使いやすさも重視して作成しています

様々な着こなしで日常的に身に纏ってご愛用いただければ幸いです

Trinityトリニティ

胸回りの生地を切り替えたメンズのフォーマルなドレスシャツを「ブザムシャツ」と呼びます。この‘Trinity’は、女性の日常にブザムシャツを組み入れたシリーズです。

生地は、太番手の綿糸を平織りした、インド製のポプリン素材を使用しました。切り替えた胸回りのディテールは、本来のブザムシャツに忠実にならい、手仕事のピンタックで表現しています。伝統的な特徴は守りながらも、動きやすく、風が通るような余裕のあるシルエットがシリーズの特徴です。

また、「ホワイト」の襟の裏側を、薄いベージュで仕立てていることもPheeta特有の仕様となります。着用いただく中での生地の黄ばみを目立ちづらくすることで、よりお手入れしやすく、さらに長く着ていただけるようにと考えています。

前回のコレクションから、素材の糸をオーガニックコットンに変更いたしました。ブランド設立以来、毎シーズン展開している定番のシリーズとして一目ではわからない仕様や生地にも、毎回改良を加えています。

※「メランジグレー」のカラーのみ、普通の綿糸を使用しています。予めご了承くださいませ。

胸回りの生地を切り替えた
メンズのフォーマルなドレスシャツを「ブザムシャツ」と呼びます
この‘Trinity’は女性の日常にブザムシャツを組み入れたシリーズです

生地は太番手の綿糸を平織りしたインド製のポプリン素材を使用しました
切り替えた胸回りのディテールは本来のブザムシャツに忠実にならい
手仕事のピンタックで表現しています
伝統的な特徴は守りながらも
動きやすく風が通るような余裕のあるシルエットがシリーズの特徴です

また「ホワイト」の襟の裏側を薄いベージュで仕立てていることも
Pheeta特有の仕様となります
着用いただく中での生地の黄ばみを目立ちづらくすることで
よりお手入れしやすくさらに長く着ていただけるようにと考えています

前回のコレクションから素材の糸をオーガニックコットンに変更いたしました
ブランド設立以来毎シーズン展開している定番のシリーズとして
一目ではわからない仕様や生地にも毎回改良を加えています

※「メランジグレー」のカラーのみ普通の綿糸を使用しています
予めご了承くださいませ